スタイリングをするまでは数年の時間を要する

新人がいきなりスタイリングを任せられる、ということはまず無い。それは有名な大型店になればなるほどそうで、よほど前職で経験を積んだ経験者でもなければ不可能だ。そのため労働経験もない新人は一番最初はアシスタントから始まる。このアシスタント時代はおよそ数年程度となっており、これが下積み時代であり、美容師として活動していくまでの辛抱強さが求められる時間でもある。

この頃は顧客に対してのヘアスタイリング関係を任せることはない、あったとしてもシャンプーなどの誰でも出来るようなものしか任されない。大切な仕事だが、美容師を志している人の中にはそんなルーチンワークをしたくないと思うだろうが、そうも行かない。新人だからこそ学ばなければならないことがたくさんあり、それを身につけるためにも下積みというのは大切な時間だ。ところがそんな時間に耐えられなくなって美容師を諦めてしまった人も多いという。

それをいったらそもそも仕事など出来ないだろうと言いたくなる、見習い期間は誰しもあり、それを乗り越えなければ仕事は任せられないものだ。単純作業になるかもしれないが、それも自分が美容師として成長するために必要なことだと、そう思いながら業務にとりかからなければならない。漫画などによくある新人がいきなり大仕事の担当に抜擢されるといった展開は、現実では突き抜けたものが無いとありえない上、あったとしても任される可能性は極めて低い。それを認識していない人が多いのも今の日本における問題点の一つだろう。

ルーチンワークと思わない

アシスタント時代となる下積みは基本、同じ作業を連続的に繰り返さなければならないもの。そうなると退屈を感じたり、機械的な作業をしていると自覚すると途端に仕事に対する意欲が削がれてしまう。そうならないようにするためには、やはり指導されるだけではなく時に盗める技術を盗むという姿勢も大切だ。指導と言っても中には教えるだけ教えて、後は何も教えないというところもある。筆者もそういう経験をして、一時期解雇されるかもしれないという状況になったこともあったが、根性と維持でそうした状況から脱したこともある。

ただそればかりでもやはり障害が消えたわけではない、一番大切なことはどんな業務をするにしてもまずは『楽しい』と思えるようにするのが仕事を円滑に行っていくための方法でもある。単純な仕事でも、人とは違うサービスをしたり、また売上に貢献できるよう接客技術を磨くといったことも方法の一つだ。モチベーションを数年間維持し続けるのは楽ではないが、それが出来たら美容師としてようやく一歩を踏み出せるところまで来たと言える。

楽しく仕事をする

美容師という職業は10年間という時間を見通すと離職率『90%』というとんでもない数字を秘めているという。それだけ業務的にも楽ではないと、また一人前になった後もハードワークに耐えられなくなって、引退する人もいる。美容師というと美容関係に特化し、さらに業務内容のスタイルなどを見てもお洒落なデザインのファッションをしているので、そうした人にとっても向いていると思われがちだが、そんな意識だと逆に一生ものの仕事いう風に捉える事はできないだろう。

センスの問われる仕事と思われがちだが、やはり最初はそんな次元の話ではないという意識を持って、仕事に誠心誠意取り組まなければいけないのも位美容師業界では当然といえば当然だ。

美容師を現在進行形で目指している人は多いだろう。職業として憧れを抱いて業界の門を叩く人もいるかと思うが、現実をどれだけ知っている人がいるかだ。憧れという言葉で括られたこの業界は一見華やかな印象を持っているように見えるが、真実ほど知りたくないものはない。ここではそんな美容師という業界について考察していくサイトとなっている。

下積みで諦めてしまう人には務まらない

決して好転した状況ではないが、それでも美容師になりたいと思っている人がいるならやはり目指してみるといいだろう。やりたいと思える仕事が見つけられるだけで、人は目標を持って生きていけるのだから幸せなことだ。ただ最近はどうしても憧れというものに執着して、肝心なことを見落としている人が多すぎるというのも否めない。理想を持つ分には結構だが、仕事をしていくと絶対に経験するのが『下積み時代』というものだ。これは美容師に限ったものではない、どんな業界・職種においても絶対不可避となる壁となっている。これを乗り越えてこそ、ようやく一人前として活躍できる一歩を踏み出せるというものだ。

先にも紹介したように、美容師も仕事としてみれば決して楽で簡単にお金を稼げる仕事ではない。そもそも楽して大金を稼ぐという発想そのものが間違っているのだが、何とかして自分の仕事を楽にして簡単にお金を稼げるようになりたいと思うのは、誰しも一度ないしは考えたことがあるはず。以前、某国民的漫画で、埼玉在住の主婦がパラレルストーリーで求人を求める際にいった迷言を思わず思い出してしまう。

美容師になろうと思えば必要な資格と手続きで誰しもなろうと思えばなれる。美容師と言っても器用じゃないとか、そうした技術が不足していると思って志望を諦めてしまう人も中にはいるかもしれないが、そうした訓練をするために勉強をするのだ。生来、手先が器用といったような特徴はなしにしても、美容師として働き始めた際には必ずと下積みを、俗にいう『アシスタント』から始まる。