憧れの美容師になる

ぼたん

特に高らかな理想を掲げていればいるほど、それらと事実との乖離に耐えられずに転職を決意した、なんて人もいると思う。ただそうした我儘が通じるほど世間は甘くなく、優しくもない。仕事なんて業種を選ばなければいくらでも見つけられるといった偏見が流れているが、そういうものでもない。というのも、筆者は学生時代に行っていたとあるアルバイト先を辞めてから次の職場を探すことも何度か経験しているのだが、その時にも特別な条件を求めることなく探していたが、長い時には1年以上もの間見つからなかったなんていう過去もある。

景気が回復しているといった風潮はあるものの、恩恵をすべての国民が享受しているわけではない。小市民は市民なりに自分たちの身の丈にあった生活をしていかなければならないのだが、それでも仕事だけは自分のやりたいことをしていきたい、というのも働くためにはある程度必要だ。それも程度の問題で、労働をしていくためには本来なら表に出るはずのない情報や真実と向い合って、受け入れていく柔軟な姿勢も養っていかなくてはならない。そうすればある程度理想と違っても仕事は平然としていけるものだ。

世間には憧れを持たれている仕事というのは沢山あるが、今回はその中でも若者がなりたいという仕事の一つである、『美容師』について業界全体の情報も合わせて考察していこう。

人気はある

美容師という仕事を志望している人は多い、そう考えている人は少なく無いだろう。現に2015年1月から末日までを対象になりたい職業アンケートをとある調査で行ったところ、上位15位までを見るとこんな仕事が今は人気となっている。

なりたい仕事ランキング

  • 1位:グランドホステス
  • 2位:プロスポーツ選手
  • 3位:ファッションデザイナー
  • 4位:保育士
  • 5位:パティシエ
  • 6位:看護師
  • 7位:ディスパッチャー
  • 8位:ゲームクリエイター
  • 9位:医師
  • 10位:公務員
  • 11位:薬剤師
  • 12位:イラストレーター
  • 13位:美容師
  • 14位:金融業界で働く
  • 15位:パン職人

これが現状、人気の職業として好評を得ている。美容師はこのどれも世間一般でも特に人気と称される仕事の中で13位と極めて高いところにつけていると言っていい。この下には過去人気だったものもあり、また長年上位に食い込んでいると思えばその大した人気といえる。ただ1つ気になるのが職種の中には将来的な安泰を得られる仕事が多いというのが見られる。最近は空港の受付などを担当する『グランドホステス』が人気と言われているのは、やはり航空業界も現在それなりに賑わいでいる影響だろう。中には単純に『金融業界で働く』と、物凄い漠然として理想を答えている人もいる人が多いというのは、それだけ現実を傍観しての物凄い合理的な考えをしている人も多いようだ。

今回のアンケートで美容師は13位となっているが、昨年は22位と今年度は順位を9位近く上げているようだが、やはり流行りなども関係しているのだろう。ただ一点、このランキングを見ていて見えてくるのは、『理想と現実は違う』という事実を既に認識している未就労者の学生たちが多いというのは、否定しきれない事実だ。

資本化されている

最近、気になるニュースを見かけた。それはイギリスについてのニュースだったが、誰もが一度は夢見たことがある俳優や歌手といった芸能活動をしたいと考えるものだが、最近これらの業界で英国がある問題を抱えているという。それは、資本を一定額所有していなければなれない仕事になりつつあるというのだ。現在、イギリス出身ないし活動している芸能人を見てみると、恵まれた家庭環境の人々ばかりとなっているというのだ。一般的、もしくは貧困層となっている家庭の人々はこうした仕事につくにしても、資金的な面で苦慮している時点で既に夢は絶たれているというのだ。

これを各方面から問題視、あるいは嘆きが挙げられているという。しかしこうした側面は何処の業界でも、日本でもあるもの。だがそれがあまりに顕著になりすぎているため、なりたい仕事につけない社会になりつつあるという現実が固定化されている事が一番由々しき問題だろう。職業の選択もできず、限定された仕事で人生に生きる希望を見出せないのであればやりがいを持てるはずもない。叶えられるかどうかはさておき、こうした資本主義的な要素が増しているというのは排しきれない事実となっている。

理想は持ちすぎないように

日本でも美容師になるためには資格やら、技術的なものを有していなければなれないものだ。そうなるために勉強をしなければならないが、そうした機関に通うためにもやはり金銭は必要となる。またそれを見事にクリアしても、無事職場を見つけられるかというのも不確定となっている。歯がゆい限りだ、ある時期は資格さえ取っていれば技術的な仕事も、将来的にいつでも就けるといったような時期もあったが今ではそれすらも安定していない。

いくら資格を獲得しても仕事が見つからず、安定した生活は手に入らないとまで言われることもあるこの現代、どうしても暗くなってしまう部分も多々ある。美容師という仕事もまた、そんな実質的に現在も停滞期に陥っていると見なしていいほど、社会的不安を内包した中で実は知られていないような事実もある。だがそうした側面ばかりではない事も含めて、知っておきたい情報や知らなければならない真実もある。人間誰しも、知りたくなかったと思うことは多々あるので、そういったことも含めて納得して飲み込むしか無い部分もある。

美容師を現在進行形で目指している人は多いだろう。職業として憧れを抱いて業界の門を叩く人もいるかと思うが、現実をどれだけ知っている人がいるかだ。憧れという言葉で括られたこの業界は一見華やかな印象を持っているように見えるが、真実ほど知りたくないものはない。ここではそんな美容師という業界について考察していくサイトとなっている。

実際に仕事をすると、理想は脆く崩れる

社会人になると、理想と現実の差に打ち倒される人が多いと思う。社会人といってもこの際、正規・非正規といった枠組みに縛られず、労働という名の業務に勤しんでいる人々全てを対象としてだ。筆者もそれなりにこなしてきているが、中にはこんな側面を見たくはなかったと思いながら仕事をしていた経験は山ほどある。中には憧れを抱いて労働者として企業に組み込まれてみたが、体制を俯瞰して所詮はこういうものなのだろうとどこか割りきらなければならない部分が多々あった。